大腸の病名|なおこ胃腸内科クリニック|鹿児島市薬師の消化器内科・内視鏡検査・一般内科

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大腸の病名

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過敏性腸症候群

過敏性腸症候群(Irritable Bowel Syndrome:IBS)は、内視鏡検査や血液検査などで明らかな異常が見つからないにもかかわらず、腹痛と便通異常が慢性的に続く疾患です。消化器内科では非常に頻度が高く、日常診療でよくみられる代表的な疾患の一つです。
診断は検査所見ではなく症状に基づいて行われます。国際的な診断基準であるローマⅣ基準では、腹痛が繰り返し出現し、その症状が排便と関連し、さらに便の回数や性状の変化を伴うことが重視されています。これらの症状が一定期間持続している場合に、過敏性腸症候群が疑われます。
単なる下痢や便秘だけではなく、腹痛を伴うことが本疾患の特徴です。

潰瘍性大腸炎・クローン病

潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に慢性的な炎症が生じる疾患で、炎症性腸疾患(IBD)に分類される病気の一つです。炎症は粘膜に限局し、びらんや潰瘍といった病変を形成します。一般的に直腸から炎症が始まり、口側(大腸の上部)へと連続的に広がっていく特徴があります。

典型的な症状としては、下痢、血便、腹痛などが繰り返し起こり、発症と寛解(症状が落ち着いた状態)を周期的に繰り返します。若年層から中年層にかけての発症が多い傾向にありますが、年齢に関係なく高齢者や小児でも発症することがあります。日本では厚生労働省から「指定難病」に指定されており、患者数は増加傾向にあります。

大腸がん

大腸がんは、大腸の内側の粘膜から発生するがんで、日本人に非常に多いがんのひとつです。大腸は結腸と直腸に分けられ、特にS状結腸や直腸に発生しやすいことが知られています。
初期の段階ではほとんど症状がなく、気づかないまま進行することが少なくありません。しかし、早期に発見できれば高い確率で治癒が期待できるがんであり、適切なタイミングでの検査が重要です。

大腸ポリープ

大腸ポリープとは、大腸の内側の粘膜がイボのように盛り上がってできる病変のことを指します。多くは無症状で、健康診断や大腸カメラ検査で偶然見つかります。
ポリープは大きく、がん化の可能性がある「腫瘍性ポリープ(腺腫やがん)」と、基本的にがん化しない「非腫瘍性ポリープ」に分けられます。
大腸がんの多くは、腺腫と呼ばれる良性ポリープが時間をかけて徐々に悪性化することで発生します。そのため、ポリープの段階で発見し切除することが、大腸がんの予防につながります。

虚血性腸炎

虚血性腸炎(虚血性大腸炎)は、大腸の血流が一時的に低下することで、腸の粘膜に炎症や障害が生じる病気です。虚血性腸疾患の中では最も頻度が高く、日常診療でも比較的よくみられます。
典型的には高齢者、特に便秘傾向のある女性に多いとされていますが、近年では若年者でも発症がみられます。突然の症状で不安を感じることが多い疾患ですが、多くは一過性であり、適切な治療により改善が期待できます。

大腸憩室炎

大腸憩室炎とは、大腸の壁にできた小さな袋状のくぼみ(憩室)に炎症や感染が起こる病気です。
憩室そのものは無症状で経過することが多いものの、便や細菌がたまることで炎症が生じると、腹痛や発熱などの症状が現れます。
発症部位には年齢による特徴があり、60歳未満では右側結腸に多く、60歳以上では左側結腸に多いとされています。
また、左側結腸の憩室炎の方が重症化しやすい傾向が知られています。

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