病名から探す|なおこ胃腸内科クリニック|鹿児島市薬師の消化器内科・内視鏡検査・一般内科

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逆流性食道炎

胃食道逆流症(Gastro Esophageal Reflux Disease:GERD)とは、胃の内容物、特に胃酸が食道へ逆流することによって、胸やけなどの不快な症状を引き起こしたり、食道の粘膜に炎症(逆流性食道炎)を生じたりする病気です。
GERDは一つの病態ではなく、いくつかのタイプを含む概念です。内視鏡で食道にびらんを認める「逆流性食道炎」、内視鏡で異常がないが症状がある「非びらん性逆流症(NERD)」、さらに症状がないにもかかわらず食道炎が存在する場合も含まれます。このように、症状と内視鏡所見が一致しない点が特徴です。
近年は患者数が増加しており、成人の約10~20%が該当すると考えられています。

バレット食道

バレット食道とは、胃酸や胆汁の逆流が長期間続くことで、食道の粘膜が本来の扁平上皮から円柱上皮へと変化した状態です。主に胃食道逆流症(GERD)が原因で起こり、胃カメラ検査によって診断されます。日本では、食道胃接合部より口側に円柱上皮が認められる状態をバレット食道と定義します。バレット食道は長さによって分類され、3cm未満の短いものをSSBE(short segment Barrett食道)、3cm以上の長いものをLSBE(long segment Barrett食道)と呼びます。日本ではSSBEが多く、LSBEは比較的少ないとされています。

機能性ディスペプシア

機能性ディスペプシア(Functional Dyspepsia:FD)とは、胃カメラなどの検査で胃がんや胃潰瘍といった明らかな異常が見つからないにもかかわらず、みぞおちを中心とした不快な症状が慢性的に続く病気です。
この病気の特徴は、「検査では異常がないのに症状がある」という点にあります。従来はこのような症状が慢性胃炎として説明されることもありましたが、現在では胃の炎症の有無と症状は一致しないことが明らかとなり、機能性ディスペプシアは慢性胃炎とは別の病気として扱われています。
また、ピロリ菌感染がある場合には、その影響による症状の可能性もあるため、機能性ディスペプシアとは区別して評価することが重要です。

アニサキス症

アニサキスは魚介類に寄生する寄生虫で、白い糸のような見た目(2〜3cm程度)をしています。サバ、アジ、サンマ、イカなどに多くみられます。
この幼虫が付いた魚を、生や加熱・冷凍が不十分な状態で食べると、胃や腸の壁に刺さり発症します。日本では刺身や寿司の習慣があるため注意が必要です。

胃がん

胃がんは、胃の内側の粘膜から発生する悪性腫瘍です。日本では依然として罹患数の多いがんの一つであり、男女ともに発症がみられます。

ヘリコバクター・ピロリ感染症

ヘリコバクター・ピロリ感染症とは、ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)が胃の粘膜に感染し、慢性的な炎症を引き起こす病気です。ピロリ菌は胃酸の中でも生存できる特殊な性質を持ち、胃の中に長期間とどまります。感染しても初期には自覚症状がないことが多く、知らないうちに感染が持続していることも少なくありません。
この慢性的な炎症は、時間の経過とともに胃の粘膜を傷つけ、さまざまな疾患の原因となります。特に重要なのは、ピロリ菌が胃がんの最大の原因であると考えられている点です。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍

胃潰瘍・十二指腸潰瘍は、胃酸や消化酵素の影響によって、胃や十二指腸の粘膜が深く傷ついてしまう病気です。
通常、胃や十二指腸の粘膜は粘液や血流によって守られていますが、このバランスが崩れると粘膜が傷つき、潰瘍ができてしまいます。
多くの場合はお薬で治すことができますが、進行すると出血や穿孔(穴があく状態)を起こすこともあるため、早めの対応が大切です。

胃粘膜下腫瘍

胃の壁は、内側から粘膜、粘膜下層、筋層、漿膜といった層構造になっています。一般的な胃がんは一番内側の粘膜から発生しますが、胃粘膜下腫瘍はそれより深い層、主に粘膜下層や筋層から発生する腫瘍の総称です。
そのため、胃カメラで観察すると表面は正常な粘膜に覆われており、なだらかに盛り上がった「山」のような形に見えるのが特徴です。自覚症状がないまま、健診や内視鏡検査で偶然見つかることが多い病変です。

胃ポリープ

胃ポリープとは、胃の粘膜にできる隆起性病変のことを指します。いぼのように粘膜が盛り上がった状態で、多くは健康診断や人間ドックの胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)で偶然見つかります。
多くの胃ポリープは良性であり、自覚症状もほとんどありません。しかし、種類によってはがん化の可能性を持つものもあるため、正確な診断と適切な対応が重要です。

食道がん

食道は、のど(咽頭)と胃をつなぐ管状の臓器で、体の中心に位置し、周囲には気管や心臓、大動脈、肺、背骨などの重要な臓器が存在します。食道の壁は、内側から粘膜、粘膜下層、筋層、外膜の層構造を持ち、周囲にはリンパ節が分布しています。
主な働きは、口から摂取した食物を胃へ運ぶことであり、重力と筋肉の動き(蠕動運動)によって送り込まれます。食道と胃の境界は逆流を防ぐ構造になっており、食道自体には消化機能はありません。

過敏性腸症候群

過敏性腸症候群(Irritable Bowel Syndrome:IBS)は、内視鏡検査や血液検査などで明らかな異常が見つからないにもかかわらず、腹痛と便通異常が慢性的に続く疾患です。消化器内科では非常に頻度が高く、日常診療でよくみられる代表的な疾患の一つです。
診断は検査所見ではなく症状に基づいて行われます。国際的な診断基準であるローマⅣ基準では、腹痛が繰り返し出現し、その症状が排便と関連し、さらに便の回数や性状の変化を伴うことが重視されています。これらの症状が一定期間持続している場合に、過敏性腸症候群が疑われます。
単なる下痢や便秘だけではなく、腹痛を伴うことが本疾患の特徴です。

潰瘍性大腸炎・クローン病

潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に慢性的な炎症が生じる疾患で、炎症性腸疾患(IBD)に分類される病気の一つです。炎症は粘膜に限局し、びらんや潰瘍といった病変を形成します。一般的に直腸から炎症が始まり、口側(大腸の上部)へと連続的に広がっていく特徴があります。

典型的な症状としては、下痢、血便、腹痛などが繰り返し起こり、発症と寛解(症状が落ち着いた状態)を周期的に繰り返します。若年層から中年層にかけての発症が多い傾向にありますが、年齢に関係なく高齢者や小児でも発症することがあります。日本では厚生労働省から「指定難病」に指定されており、患者数は増加傾向にあります。

大腸がん

大腸がんは、大腸の内側の粘膜から発生するがんで、日本人に非常に多いがんのひとつです。大腸は結腸と直腸に分けられ、特にS状結腸や直腸に発生しやすいことが知られています。
初期の段階ではほとんど症状がなく、気づかないまま進行することが少なくありません。しかし、早期に発見できれば高い確率で治癒が期待できるがんであり、適切なタイミングでの検査が重要です。

大腸ポリープ

大腸ポリープとは、大腸の内側の粘膜がイボのように盛り上がってできる病変のことを指します。多くは無症状で、健康診断や大腸カメラ検査で偶然見つかります。
ポリープは大きく、がん化の可能性がある「腫瘍性ポリープ(腺腫やがん)」と、基本的にがん化しない「非腫瘍性ポリープ」に分けられます。
大腸がんの多くは、腺腫と呼ばれる良性ポリープが時間をかけて徐々に悪性化することで発生します。そのため、ポリープの段階で発見し切除することが、大腸がんの予防につながります。

虚血性腸炎

虚血性腸炎(虚血性大腸炎)は、大腸の血流が一時的に低下することで、腸の粘膜に炎症や障害が生じる病気です。虚血性腸疾患の中では最も頻度が高く、日常診療でも比較的よくみられます。
典型的には高齢者、特に便秘傾向のある女性に多いとされていますが、近年では若年者でも発症がみられます。突然の症状で不安を感じることが多い疾患ですが、多くは一過性であり、適切な治療により改善が期待できます。

膵がん・胆のうがん・胆管がん

膵臓は胃の後ろにある長さ約20cmの細長い臓器で、消化液(膵液)を分泌する外分泌機能と、血糖を調節するインスリンなどのホルモンを分泌する内分泌機能の2つの役割を担っています。膵臓がんの多くは膵管に発生し、その大部分は腺がんという組織型です。

脂肪肝・MASLD

脂肪肝とは、肝臓の細胞の5%以上に脂肪が蓄積した状態を指します。従来は「非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)」およびその進行型である「非アルコール性脂肪肝炎(NASH)」という名称が用いられてきましたが、2023年にこれらの疾患概念は見直され、「MASLD(代謝機能障害関連脂肪性肝疾患)」および「MASH(その進行型)」へと変更されました。
この変更の背景には、「脂肪」や「アルコール」といった言葉による偏見(スティグマ)を避ける目的があります。MASLDは、肥満や糖尿病、脂質異常症、高血圧といった代謝異常を背景に発症する脂肪肝を指し、より病態の本質を反映した名称となっています。
脂肪肝は初期には単なる脂肪の蓄積にとどまりますが、放置すると炎症が起こり(MASH)、さらに線維化が進行して肝硬変や肝がんに至る可能性があります。日本では成人の約4人に1人が該当するとされ、非常に頻度の高い疾患です。

大腸憩室炎

大腸憩室炎とは、大腸の壁にできた小さな袋状のくぼみ(憩室)に炎症や感染が起こる病気です。
憩室そのものは無症状で経過することが多いものの、便や細菌がたまることで炎症が生じると、腹痛や発熱などの症状が現れます。
発症部位には年齢による特徴があり、60歳未満では右側結腸に多く、60歳以上では左側結腸に多いとされています。
また、左側結腸の憩室炎の方が重症化しやすい傾向が知られています。

急性胆のう炎・急性胆管炎

急性胆のう炎とは、胆嚢(胆汁をためる袋)に急に炎症が起こる病気です。多くの場合、胆石が胆嚢の出口をふさいでしまうことで発症します。
一方、急性胆管炎は、胆汁の通り道である胆管に細菌感染が起こる病気で、胆石などにより胆管が詰まることによって発症します。胆嚢炎と似ていますが、より全身に影響が及びやすく、重症化しやすいのが特徴です。
どちらも早めの診断と治療が重要で、特に胆管炎は対応が遅れると命に関わることもあるため注意が必要です。

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