血液検査で異常を指摘された
血液検査で異常を指摘された

健康診断や人間ドックの血液検査では、自覚症状がない段階でもさまざまな異常が見つかることがあります。
「軽度の異常」と言われても、そのまま放置してよいのか不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
血液検査の異常は、重大な病気の早期サインであることも少なくありません。特に消化器疾患や生活習慣病は、症状が出る前に異常として現れることが多く、早期の対応が重要です。
貧血は血液中のヘモグロビンが低下した状態で、鉄欠乏性貧血が最も多い原因です。 一方で、中高年では胃潰瘍や大腸ポリープ、大腸がんなどの消化管出血が原因となることがあり注意が必要です。 そのほか、子宮筋腫、慢性腎臓病、悪性腫瘍なども考えられます。
脂肪肝が最も多い原因ですが、アルコール性肝障害、B型・C型肝炎、薬剤性肝障害なども考えられます。 軽度の異常でも、長期間持続する場合には精査が必要です。
高血圧や糖尿病による慢性腎臓病が主な原因です。 初期は無症状で進行するため、早期の評価が重要です。
食生活や運動不足、肥満、遺伝的要因が関与します。 動脈硬化の進行と密接に関連しています。
糖尿病またはその予備群の可能性があります。 無症状のまま進行し、全身に影響を及ぼします。
膵臓や唾液腺の異常を示唆します。 急性膵炎、慢性膵炎、膵腫瘍などが原因として考えられます。
異常の原因を正確に評価するため、項目ごとに適切な検査を組み合わせて行います。
まず血液検査でヘモグロビンの再評価に加え、鉄、フェリチン、ビタミンB12、葉酸などを測定し、貧血のタイプを分類します。
鉄欠乏が疑われる場合には、出血源の検索が重要となります。
消化管出血の可能性がある場合には、便潜血検査を行い、さらに胃カメラや大腸カメラによる精密検査を行います。
特に自覚症状がなくても、胃がんや大腸がんが隠れていることがあるため、内視鏡検査は非常に重要です。
まず血液検査を再評価し、肝機能の推移を確認します。
同時にB型・C型肝炎ウイルスの検査を行い、感染の有無を確認します。
さらに腹部超音波検査(エコー)により、脂肪肝の有無、肝臓の形態変化、腫瘍性病変の有無などを評価します。
必要に応じて、線維化の進行を推定する追加検査を行うこともあります。
血液検査でクレアチニンやeGFRの再評価を行うとともに、尿検査で蛋白尿や血尿の有無を確認します。
これにより、腎臓の障害の程度や原因の手がかりを得ることができます。
さらに腹部超音波検査で腎臓の大きさや形態、結石や腫瘍の有無を評価します。
慢性腎臓病の進行リスクを踏まえ、定期的なフォローが重要です。
血液検査でLDLコレステロール、中性脂肪、HDLコレステロールを詳細に評価します。
単なる数値の異常だけでなく、年齢、血圧、糖尿病の有無などを含めて、動脈硬化のリスクを総合的に判断します。
必要に応じて生活習慣の見直しを行い、薬物療法の適応を検討します。
空腹時血糖に加え、HbA1cを測定し、過去1~2か月の血糖状態を評価します。
これにより糖尿病かどうか、またその重症度を判断します。
場合によっては追加の血糖検査を行い、より詳細な評価を行います。
アミラーゼに加え、より膵臓特異性の高いリパーゼなどの膵酵素を測定します。
さらに腹部超音波検査により膵臓や周囲臓器の状態を評価します。
膵臓は超音波で見えにくい場合もあるため、必要に応じてCTなどの精密検査を検討します。
血液検査の異常を放置すると、症状がないまま病気が進行し、発見が遅れる可能性があります。
消化管出血が原因の場合、胃がんや大腸がんの発見が遅れることがあります。 また、慢性的な貧血は心臓への負担を増やし、心不全の悪化や日常生活の活動低下につながります。
脂肪肝を放置すると炎症を伴う状態へ進行し、肝線維化、肝硬変へと進展することがあります。 肝硬変になると肝がんのリスクが大きく上昇し、生命に関わる状態となる可能性があります。
慢性腎臓病は進行すると腎不全となり、透析が必要になる場合があります。 さらに、心筋梗塞や脳梗塞などの心血管疾患のリスクも大きく上昇します。
動脈硬化が進行し、血管が狭くなることで、心筋梗塞や脳梗塞といった重大な疾患を引き起こします。 無症状で進行するため、発症時には重篤な状態となることもあります。
糖尿病を放置すると、網膜症による視力障害、腎症による透析、神経障害によるしびれなどの合併症を引き起こします。 さらに、心血管疾患のリスクも増加します。
膵炎を放置すると重症化し、全身状態の悪化を招くことがあります。 慢性膵炎では消化吸収障害や糖尿病を合併することもあり、生活の質に大きく影響します。 また、膵がんが背景にある場合もあり、見逃さないことが重要です。
健康診断で指摘された異常は、体からの重要なサインです。
症状がないからといって放置せず、原因を確認し、必要に応じて適切な対応を行うことが大切です。
当院では、血液検査異常の原因検索から治療まで一貫して対応しています。
気になる結果がある方は、お早めにご相談ください。
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