バレット食道
バレット食道

バレット食道とは、胃酸や胆汁の逆流が長期間続くことで、食道の粘膜が本来の扁平上皮から円柱上皮へと変化した状態です。主に胃食道逆流症(GERD)が原因で起こり、胃カメラ検査によって診断されます。日本では、食道胃接合部より口側に円柱上皮が認められる状態をバレット食道と定義します。バレット食道は長さによって分類され、3cm未満の短いものをSSBE(short segment Barrett食道)、3cm以上の長いものをLSBE(long segment Barrett食道)と呼びます。日本ではSSBEが多く、LSBEは比較的少ないとされています。
バレット食道は食道腺がんの発生母地とされていますが、日本では発がん率は年間0.1%未満と低いことが分かっています。 そのため過度に心配する必要はありませんが、以下のような場合は注意が必要です。
特に異形成(前がん変化)の有無が重要なリスク因子です。
主な原因は、胃酸や胆汁の慢性的な逆流による粘膜障害です。 関連するリスク因子には以下があります。
飲酒や脂肪の多い食事は逆流を悪化させるため、間接的に関与します。
バレット食道自体には特有の症状が少なく、多くは逆流性食道炎の症状として現れます。
無症状でも存在することがあり、胃カメラで偶然発見されるケースも少なくありません。
診断には胃カメラ検査が不可欠です。
症状が軽くても、気になる場合は検査を受けることで早期発見につながります。
日本のガイドラインでは、すべての患者に定期検査が必要とはされていません。
リスクに応じた対応が重要です。
治療の基本は逆流のコントロールです。
異形成や早期がんがある場合は、内視鏡的切除を行います。
いいえ、日本では発がん率は低く、多くの場合すぐにがんになるわけではありません。
無症状でも見つかることがあるため、胸やけなどの症状がある方やリスクがある方は検査をおすすめします。
病変の長さや異形成の有無によって異なります。すべての方に毎年検査が必要なわけではありません。
粘膜の変化自体を元に戻すことは難しいですが、逆流を抑えることで進行を防ぐことが可能です。
リスクに応じて医師が判断しますので、診断後は個別にご相談ください。
バレット食道は、胃食道逆流症に伴う粘膜の変化であり、日本では発がんリスクは比較的低いとされています。
一方で、長い病変や異形成を伴う場合には注意が必要です。
症状の有無にかかわらず、必要に応じて胃カメラによる評価を行うことで、将来の食道がんの予防につながります。まずはご自身のリスクを正しく理解し、適切なタイミングで検査を受けることが大切です。
当院では消化器内視鏡専門医が、最新の内視鏡機器を用いて、精度の高い検査を行っています。また、鎮静剤を用いて苦痛を最小限に抑えた検査を行っておりますので、異常を放置せず、お早めにご相談ください。
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